特殊清掃現場の“ニオイ”について。死臭、腐敗臭、体液臭など

初めての方へ

現役で特殊清掃員をやっております。ぬーすけです。

この記事では

・特殊清掃現場のニオイについて知りたい!
・どんな種類のニオイがあるの?

という人のために

特殊清掃現場のニオイ事情

について記事を作成しました。

“ニオイ”について

“ニオイ”の正体

ニオイというのは、粒子で出来ています。

粒子が鼻の中に付着することにより、脳へと信号が送られます。

その信号によって私たちはニオイを感じることができ、粒子の種類によって、いい匂いや臭いなどとらえ方が変わります。

<span class="bold">ぬーすけ</span>
ぬーすけ

肉眼では見ることができなけど、物質なんですね!

特殊清掃現場のニオイはほとんど危険

特殊清掃というと防護服姿を想像しませんか?

イメージ通り、現場は、孤独死、自殺、火災、ペットなど防護服を着て清掃を行わないと危険な現場ばかりです。

もちろん、現場ごとにニオイの種類も違います。

・孤独死→人間の腐敗液臭
・自殺→血液臭
・火災→スス臭
・ペット→糞尿臭 など

どの現場も清掃前はとても不快なニオイがします。

中には、清掃員の健康被害を脅かすニオイもあるため、防護服や防臭マスクの着用を徹底して現場に臨みます。

特殊清掃現場では様々なニオイが漂っています!

今回は特殊清掃の中でも、『孤独死』現場の様々なニオイについてお伝えしていきます。

人間の死臭

人間が溶けた時に放たれるニオイをよくこんな表現をされます。

・死臭
・腐敗臭
・体液臭

要するに、腐敗によって液状化した時に発生したニオイです。

よく聞かれるのが

「どんなニオイがするの?」

という質問ですが、回答は下記の通りです。

・魚のクサヤ
・腐ったチーズのニオイ
・生肉が腐ったニオイ など

ニオイの他にも孤独死について、詳しく語っているのでよかったら下記の記事も参考にしてみてください。

排泄物のニオイ

孤独死される方の特徴として、病気が原因で死亡されるケースが多いです。

実は病気が原因で、お部屋の中が排せつ物だらけになっているパターンがあります。

病気が進行する

歩けなくなる

トイレまで行けなくなる

周りのペットボトルや袋に排せつ

どんどん溜まっていく・・・

こうした負の連鎖が積み重なり、お部屋の中が排せつ物だらけになってしまうのです。

特に尿はアンモニアの影響により、鼻を刺すようなニオイがします。

食品の腐ったニオイ

私は孤独死現場のことをこのように解釈しています。

止まったのは人間の生命活動だけ。
他のものは全て進んでいる。

もちろん、食材のタイムリミットも進んでいます。

孤独死は発見が比較的遅れがちなため、冷蔵庫の中の食材を含め、ほとんどの食べ物が腐っています。

中には、生ものやお弁当の食べ残しが机や床に散乱している現場もあります。

<span class="bold">ぬーすけ</span>
ぬーすけ

個人的には、食べ物の腐敗臭が一番きついです、、、

カビのニオイ

実は、作業現場は日当たりが悪いところが多いです。

一般的に、お部屋選びをする際の条件として、日当たりの条件が良くなるほど、賃料は高くなります。

孤独死される方の過半数は、経済的な理由で日当たりがあまりよくない物件に住んでいることが多いです。

ましてや、外に出る機会が少なく、部屋の中を見られたくないという理由から、換気もあまり行いません。

これらの理由により、お部屋の中にカビが発生してしまいます。

しかも、ニオイが気になるほどの範囲で。

特殊清掃現場は“ニオイ”と戦う仕事

特殊清掃現場は危険な要素があらゆるところに散りばめられています。

その危険な状況の中、ニオイや汚れを落とすのが特殊清掃です。

ましてや、自分の身を守りながら行うため、皆さんの想像以上に体力と神経を使います。

今回の記事で、現場の壮絶さを知っていただくとともに、仕事へのご理解を少しでもしていただけたなら幸いです。