現役で特殊清掃員をやっております。ぬーすけです。
この記事では
・孤独死について知りたい!
・でも調べるのは手間がかかる
という人のために
簡単に孤独死について理解できる
記事を作成しました。
孤独死とは
孤独死の定義
孤独死とは
一人暮らしの方が誰にも気づかれることなく、一人でお亡くなりになる死のことを指します。
孤独死になってしまう要因は主に、社会から隔絶されてしまうことにあります。
具体的には、
・家族が自分一人だけになってしまった
・病気やけがの影響で外に出られない
・ご近所付き合いが全くない
こうしたことの積み重ねで、段々と独りになっていき、結果として孤独死が生まれてしまうのです。
若い世代の孤独死が増えてきている
日本少額短期保険協会 の孤独死対策委員会が出した「第7回孤独死現状レポート」において次のような調査結果がわかりました。
『孤独死について、5,522人を調査したところ現役世代の小計が2,167人を占めている』
→つまり60歳以下の世代が、孤独死発生の約4割を占めている。
このように孤独死は、若い世代でも発生しており、早急な対策が必要な社会問題の1つとして取り上げられおります。
参照:一般社団法人日本少額短期保険協会 孤独死対策委員会「第7回孤独死現状レポート」
悲惨な現場の数々
孤独死の現場は非常に悲惨なことが多いです。
孤独死を調べるのに断念する理由の一つにこれが当てはまるのではないでしょうか。
人が腐敗して溶けている
人は生命活動が停止すると免疫が無くなります。
それを境に一気に細菌が繁殖していき、やがて腐敗します。
さらに腐敗が進むと身体が溶けていき、最終的には液状化してしまいます。
腐敗に比例してニオイを放ちますが、とても強烈です。
ちなみに、ニオイの感じた方は人それぞれですが
・魚のクサヤ
・腐ったチーズのニオイ
・生肉が腐ったニオイ など
と言われています。
中には、「甘いニオイがする」という方もおられます。
私も何度か「甘いニオイ」と感じたことがあります!
腐敗臭に虫が集まる
腐敗臭は非常に強いニオイを持っているため、すぐに虫が寄ってきます。
よって来た虫は栄養分を蓄え、卵を産み付け、やがて新たな家族を作ります。
孤独死現場では、発見が遅れることが多く、虫たちが繁殖に十分すぎる時間があります。
そのため、発見した際には、既に虫が繁殖しきっており、現場は幼虫やサナギ、成虫、卵の殻などが大量に産卵しています。
大量の尿入りペットボトル
ニオイの原因は、人間の体液だけではありません。
孤独死される方に共通して多いのが、生前病気だったということです。
病気が進行して体が動かせなくなると、排せつに苦労します。
最終的には、ベッドからも降りれなくなり、周りにあるペットボトルや牛乳パックにおしっこをせざるをえなくなります。
その結果、尿入りのペットボトルが大量に部屋に散乱している状態が出来上がります。
他にも同じような事例を挙げると
・冷蔵庫の食品が腐っておりすべて真っ黒
・トイレ以外のところに便をしている
・ゴミ屋敷になり足の踏み場がない
ペット同士の共食い
普段、人と話す機会が少ないため、ペットを飼われる方もすくなくありません。
もし、ある日人間側が孤独死したらペットはどうなるでしょうか?
エサがないため、お部屋の中の食べ物を探し回ります。
そして、エサが尽きたら多頭飼いの場合は、共食いを始めます。
中には飼い主を食べてていた形跡もある現場も存在します。
特殊清掃員が孤独死を清掃している
たまにニュースで耳にする『孤独死』というワードですが、実態はとても悲惨だということをお伝えさせていただきました。
では、現場の片付けは誰が行っているのか?
それは、特殊清掃員が行っています。
私自身も、現役の特殊清掃員をやっておりますが、現場を見るたびに毎度心がいたたまれます。